向坂三兄弟の悪戯Vol.3 向坂千里 五日天峰 感想
※この先の文章にはネタバレが含まれますので未視聴の方はお気を付けください。
◎おおまかなあらすじ
親が再婚し、突然男兄弟が3人も出来てしまったヒロイン
海辺にある向坂家に住むことになり、一人暮らしで家を離れている三男の千里を除いた長男の祐介と次男の和樹とは一つ屋根の下で同居生活を送ることになる。
ある日、帰省してきた千里に 仲良くしてね と声をかけるも「姉として認めてないし友好的に会話する気もない。家政婦としてなら話してやってもいいよ?」とかなり生意気な態度で接してくる。
そんな彼に歩み寄ろうとするも千里の態度は変わらず、挙句の果てには 他の兄弟のことは身体で懐柔したの?とまで言われる始末。
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"僕はあの2人と違ってあんたの言う通りにはしないし、優しくなんてしないけど、僕が手を出したって知ったときの2人の反応には興味があるんだ"と兄2人に並々ならぬ競争心を燃やす千里は、ヒロインを押さえつけ、他の兄2人に見せつけるよう首筋に噛み痕を残す。
なんとか腕を振りほどき逃げ出したヒロインを見て鼻で笑った千里だったが、ヒロインのうぶな反応に、(さっきのは、ちょっと可愛かったかも…) と心の中で呟き、ご機嫌に鼻歌を奏でる。
次の日、いつもと様子の違うヒロインに「夕べ遅くまで何かやってたとか?」と千里が声をかけると、持っていた食器を床に落として割ってしまうヒロイン。
なんで僕がこんなことを…と言いながらも率先して片付けてくれる千里。
そのお礼にと千里の好物であるハンバーグを振舞うが、朝ごはんにふさわしくないだのなんだのといつものように文句たらたら。「大体、ハンバーグで機嫌を取ろうとするなんて子ども扱いもいいとこ…」と言いつつもチーズの入ったハンバーグに目を輝かせる。(かわいい)
そんな千里は、明日一人暮らしの家に帰ってしまうらしい。
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翌朝、目を覚ますと隣には眠る千里が。
驚きながらも理由を尋ねると 荷物を駅まで一緒に運んで欲しいとお願いしにヒロインの部屋へ来たが、あまりにも気持ちよさそうに寝ているため自分も寝てしまったとのこと。
それなら着替えるから部屋から出て行ってとお願いするも「僕たち兄弟で家族なんでしょ?だったらちょっと下着姿を見られたくらいどうってことないよ~」と都合のいい解釈で反抗する千里。
ヒロインが枕を投げつけて"今は姉だと思わないで"と反論すると、その言葉を逆手に取った千里は「だったら手を出しても良いってことにならない?」といたずらにヒロインをベッドに押し倒す。
必死に抵抗するヒロインを見て「本気なわけないでしょ!」と面白そうに笑う千里だったが、ヒロインの胸元にキスマークが見えると、それまで楽しそうにしていた態度が一変
キスマークを付けたのが長男の祐介だと分かると「こういうの面白くないなぁ。あいつら、僕が手出したって知ったらどうするんだろう」と、苛立ちと興味の狭間のような顔を見せ、祐介が付けたキスマークを上書きするようにまた噛み痕を付ける。
反応を楽しみながら身体を弄び、ヒロインが絶頂を迎えたところで「今度は一緒にイこうね?」と甘い囁きとキスをしておしまい。
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千里が向坂家を出て行ってから3日ほど経ったある日、全然メッセージを返してくれないから と不機嫌そうな電話が入る。その後も、眠れないから声が聴きたくなって…とまた電話が
甘えてるの?とヒロインが聞くと"暇つぶしだ" "つけあがるな"と否定するものの、その言葉を受けたヒロインが電話を切ろうとすると大慌てで引き留めたりとツンデレフルスロットル。
___その数日後、帰ってきたけど話したいことがあるから外に出てきて と呼び出しの電話が鳴り外に出ると、遅い!といつものように開口一番悪態をつく千里の姿が。
歩きながら話したいから と雨が降りそうな海辺を2人で歩くもなかなか話し出さず必死に言葉を探している様子の千里は、考えるときの癖なのか無意識に爪を噛んでしまっているらしく、指先からは血が出ている。
ヒロインがそれを指摘すると、これは小さい頃からの癖で要因は両親からの愛情不足だろうと寂しそうに吐露し始める
そんな千里の手を優しく握るヒロインに戸惑ってまた悪態をつくものの、今度こそ素直に"嬉しかった"という言葉を口にしヒロインのことを抱きしめる千里。
そして、もうちょっとこうしてたいと抱きしめながら ヒロインへの想いを話しだす
告白に戸惑うヒロインを見た千里は、どうせ僕なんて と自嘲的な言葉を口にしてしまう。
そんな千里の発言に対して咄嗟に違うと返すと、
「なら僕を受け入れてよ」
そう荒っぽいキスが降り注ぐ。
苦しそうに、愛おしそうに、でも相変わらずわがままに。
雨が降る昼間の海辺で、愛おしくも悲愴な、渾沌とした時間が流れる。
◎ここからは普通のレビューになります。
この『向坂三兄弟の悪戯』はタイトルにナンバリングがある通り、3編に渡るシリーズものです。
Vol.1では長男の向坂祐介(CV.利一翔さん)、Vol.2では次男の向坂和樹(CV.河村眞人さん)、そして今回のVol.3では三男の向坂千里(CV.五日天峰さん)との物語がそれぞれ描かれています。
3ヶ月連続リリースでストーリーの時系列も一応リリース順(年齢順)になっているみたいですが、トラックリストのタイトルが全キャラ全編日付になっているので、誰がどのタイミングでどんな行動をして、他の誰にどんな影響を及ぼしたのか…というのは日付順に並べてみると見えてくるものがあるかもしれませんね。
と言っても私はVol.3しか拝聴しておりませんので、向坂家シリーズの物語全体をつかめているわけではありません。未熟な感想、ご容赦下さい。
本編の内容や公式さんから提供されている材料で推測する限り、おそらく3編どれも本番行為はトラック5で描かれているものと思われます。
その点を踏まえてそれぞれの物語を日付順に並べるとこうなります。
※青=長男 ※オレンジ=次男 ※赤=三男
4月1日
4月2日
4月7~8日
4月10日ⅠⅡ
4月16日
4月29日
4月30日
5月1日
5月2日
5月3日♡
5月4日
5月5日
5月6日
5月8日♡
5月15日♡
5月17日
5月23日
あからさまな表現になってしまいましたが♡マークのある日付が本番行為のあった日です。
公式さんのあらすじ説明にもある通り、この作品は三兄弟それぞれが抱える心の闇に迫るというのがテーマに置かれているはずなので、みんなそれぞれヒロインへの執着に囚われる描写があるはずです。
三男もヒロインを襲った最初の動機は他兄弟に負けたくない というものでした。
他2人の試聴を聴く限りでも、"どうにかしてヒロインに自分だけを見て欲しい"という異常なまでの執着心を抱えている様が聴いてとれます。
ヒロインは5月3日に長男に抱かれていて、この時にキスマークを付けられています。
そのため次の日の5月4日には様子がおかしく、千里くんに心配されて動揺して食器を割ってしまっています。
そして次の日の5月5日、千里くんに長男の付けたキスマークがバレて噛み痕を付けられます。
その3日後にあたる5月8日に、他の2人にキスマークと噛み痕を付けられていたことを知った次男が、試聴で公開されている通り狂気を孕んだ様子でヒロインを抱きます。
それぞれの嫉妬と執着の発生タイミングは大体こんな感じだと思います。
長男→三男→次男の順番なので、次男のあのヤバさが大トリなのは納得です。
あと、千里くんが電話をかけてきた日は千里くんが出て行った5日の3日後なので、ヒロインが次男に抱かれたその日ということになります。
その際に千里くんが電話口で「他の2人に変なこととかされてない?」と聞こうとして口をつぐむという場面があるので、この時電話に出たヒロインが次男に抱かれた後だったのか前だったのか…次男編を聴けていないので定かではありませんが、どちらにせよ切ないことに変わりはないです。
ざっと時系列を追っての整理はここまでにして、ここからは本格的な感想にしたいと思います。
千里くん、超可愛い~~~~~~!!!泣
テンプレのようなツンデレ(韻踏み)で、「あんた」呼びの一人称「僕」です。
前半は常にヒロインに対して生意気な態度をとり続けていて声色はずっと不機嫌そうだし酷い言葉も浴びせてくるけど、初めましての挨拶の時にも「したいなら勝手にすれば?」とか言っておいてヒロインが挨拶するまでちゃんと待っててくれてるし、ヒロインが食器を割っちゃったときも語気は荒いけどヒロインがケガしちゃわないように片付けてくれるし、結局ハンバーグは夜も食べるからとっておいてとか言っちゃうし。
大学では成績優秀みたいなので、根は真面目な良い子なんだろうな~というのがビンビン伝わってきます。
爪を噛んじゃうのも、寂しいとか悲しいとかこうして欲しいという自分の気持ちを上手く伝えられない自分にイライラしちゃってるからなのかな、と思います。最終トラックで語られますが、現にヒロインに想いを伝えた後は爪を噛む癖が減ったとのことなのであくまでも自責としてのイライラや不安の表れだったのかな~と。
そもそも爪を噛むってことはイコール自傷ですからね。
そんな千里くんですが、やっぱり可愛い。
ここに関しては私の耳が良くないために自信が無いのですが、寝落ち電話をかけてくる場面でヒロインが自分の部屋に居るのかどうか尋ねてホッとして、「だって、もしかしたらあの2人の部屋に居たりするのかもと思ってたから…」って尻すぼみになりながら理由を言った後に(この時点で超可愛い)、電話口の向こうでぱちんという音がするので恐らく自分のほっぺを叩いてるんですよ千里くん……自分ったら何言ってんだ!みたいな感じで目でも覚まそうとしたんでしょうか…違ってたら申し訳ないです…………
同じように聴こえた、または自分はこう聴こえた等何かご意見があればぜひ教えてください…!
そして千里くんのこの言葉を受けたヒロインが"もしかして千里って…"みたいな感じで話し始めるから千里くんは(好きってバレた!?)って焦って「な、なに…!」ってタジタジな反応しちゃってるのが本当に可愛いです。無理。
でも結局ヒロインの口から出たのは"私のこと認めてくれたの?"という言葉だったので「はぁ???バッカ…!違うし!!!」ってキレモード入っちゃうのも満点可愛い。
結構な頻度で「バカ」って言ってくるのでほぼア〇カです。可愛いし。
咄嗟に出る暴言がバカ一択みたいなのも真面目故に暴言のボキャブラリーが少ない感じで可愛い。
喧嘩してお母さんにくそばばあ!って言った後ちゃんと反省してそう。
…でも本当の千里くんはお母さんに愛された記憶がないので、ヒロインとこういうやり取りが出来て心底嬉しかったんだと思います。
男性というのは異性のパートナーに母性を求めるらしいけれど、家庭環境ゆえに千里くんはそれが濃いのかなと思うと切ない。
そんな千里くんですが、素直じゃないといえど嫉妬心や執着心はむき出しなのも心つかまれるポイントだと思います。
そういったシーンになるとふと闇をのぞかせるような声色に変わるので、何度か背筋をぞっとさせられました。
ヒロインにあまりにも母性を求め続けると恋人同士として上手くいかなくなっちゃうんじゃないかとか、そもそもヒロインへの想いは他兄弟を牽制するための執着心でしかないんじゃないかとか、今後の2人に対して一抹の不安は過ぎりますが、その不穏な影というのもこの作品の魅力だと思います。
今後の2人についてですが、特典を聴くことで知ることができます。
そもそもこの作品は最終トラックまで聴いても2人の結末は分からないという作りになっているので、千里くんの場合は最終トラックで 受け入れるのか拒絶するのか改めて問われ、考える隙も無いほどキスをされている音声がフェードアウトする形で本編が終了します。
本編を聴いただけではこの2人の物語は完結しない、完全なエンド選択制です。
正直、商売としていやらしいなとは思いましたが数百円出すだけですし、特典は全て配信でも購入出来るので廃盤とか売り切れで難民が出ることも無いので良いと思います。
ただ、お試しで本編だけ買った方がこの仕様を知らずに聴いて不完全燃焼になってしまう可能性があるので、せっかく素敵な作品なのにその魅力に気付いてもらえないパターンにもなり得るかなと考えたら少しもったいないかもしれません。
特典ですがアニメイトさんとステラワースさんの2つと、三兄弟全巻購入特典が1つの計3つが用意されています。
アニメイト特典は『三男を選んだ場合(HAPPY)』
ステラワース特典は『三男を選ばなかった場合(BAD)』
全巻購入特典は『誰も選べなかったBAD END』
ハッピーエンドかバッドエンドかの2択です。
先述した通り三男しか購入していないので全巻購入特典は聴けていません。内容としては三兄弟全員との4Pらしいです。4Pて文字列、Wiiのコントローラーでしか見たことないよ。
もし聴いた方がいらっしゃったらぜひご感想をお聞かせください。
まずはアニメイト特典
本編終了後ヒロインが千里くんを受け入れて恋人同士になった2人のお話です。
とにかくあっっっまいです。甘い。
一人暮らしをしている千里くんのお家に土日通っているヒロインが、料理をしながら恋人になった千里くんの帰宅を待っている場面から始まります。
千里くんは帰宅するなり料理をしているヒロインの腰に腕を回していちゃいちゃモード。
声の糖度がす~ごい。
千里くんの好物だからとまたハンバーグを作っているヒロインに文句を言ったかと思えば「そんなところも可愛いと思ってるから」とか愛おしさ前回の声で言う……
ツンデレに変わりはないけど、本編よりもずっとデレの部分を躊躇いなくぶつけている感じ。
正面に抱き直ってキスが始まるともう止まらなくなり、ベッドにGO!!!!このときの「ベッドいこ?」がもう、も~!!あざとい!!!
絶対🥺←この顔になってる。ギェ
行為の最中も言葉攻めはあるんですがめちゃくちゃ優しい。あの威勢のいい生意気さはいったいどこへ…
意地悪にからかいの言葉は発しているけれど、ヒロインのことが可愛くて可愛くてしょうがない気持ちが駄々洩れの甘ったるくて優しい声で喋っています。終始。
あと、本編はゴム無しだったんですがこのアニメイト特典だけはしっかりゴム付けてます。
好き好きって言いながらキスもする。(……………)
行為中ももちろん最高なんですが、なんと言ってもピロートークが本当に良い
絶対僕の方が好きじゃん。とか言って拗ねる。(……………)
そんな千里くんを見て笑ったヒロインに 帰れなくなるくらい犯してあげるから覚悟してね?とか生意気に宣戦布告をするけれど、そのあとのキスがしっかり優しいのもとても良い。
ヒロインに首ったけなんだろうな~というのがひしひし伝わってきて、ひたすら幸せになれる内容でした。まさにハッピーエンド。
でもヒロインはまだ向坂家に住んでいるみたいで、そんな彼女に千里くんが嫉妬心を見せる場面もあるので本当に申し分ありません。
13分弱しかないというのが悲しいですが、本当に濃密な13分を味わえること間違いなしです。
早く同棲できたらいいね……
次はステラワース特典
本編終了後ヒロインが千里くんを受け入れず、快楽堕ちさせられてしまったお話です。
朝、千里くんは家を出る前にヒロインの中に玩具を入れ、自分が帰宅したときによがっている姿を見たかったらしいのですがさすがに玩具も電池切れで動いていません。
ヒロインが電源を切ったのではと疑る千里くんは、今朝撮った写真をばら撒かれたいのかと脅す始末。
玩具が出てきたりベッドに羽交い絞めにされたり、本編やアニメイト特典と比べると少しハードな内容ですが、特に地雷になる要素は無いと思われます。
ヒロインが堕ちているので無理矢理感は少なめですが、アニメイト特典とは打って変わって激しく抱かれます。
この特典がこの物語の本当の結末なんじゃないかと思わせられるほど、千里くんの感情が揺れに揺れていて、聴き手側の私も感情をもの凄く揺さぶられました。
ヒロインのせいで…!とまた爪を噛んでしまうところは、"口では人を責めているのに行動では自分を責めている"という千里くんの中の矛盾、不安定さが表現されているシーンとして素晴らしいと思いました。
誰も幸せじゃない…まさにバッドエンドですが、ある意味で"向坂千里の真骨頂"という感じがしてとても良いです。千里くんは終始情緒不安定です。
あと、この特典が1番「お姉ちゃん」呼びしてます。なんやねん。
今回の向坂千里くんは割と感情表現が豊かで五日さんの幅の広いお芝居をたくさん聴けたのがうれしかったです。
特にアニメイト特典とステラワース特典の声の振り幅は必聴だと思います。
アニメイト特典は頭からつま先まで糖度が高くて優しい声色ですが、ステラワース特典は常に尖ったような声色です。特に、苛立ったように荒々しく喉を鳴らすような喋り方は本当に素晴らしいので絶対に聴いてください。
声に振り幅があるといっても別人のように聴こえるわけではなく、どちらも"向坂千里"の幅の中で色々な表情を見せてくれている感じです。ブレは一切ありません。
ずっと22歳の男の子の声です。ちなみにヒロインは千里くんのひとつ上なので23歳です。
喘ぎ声は相変わらずシーハー系ですが、今回は比較的声が出ているような気がします。この声も千里くんの情緒に左右されていて、気持ちよさの中に苦しさが混じったような声だったり愛しさが混じったような声だったり…聴いていて全く飽きません。
リップ音も申し分なく、吸い付くような模範的「ちゅー」の音が鳴っています。可愛い。
その他舐める音については今までよりも動きが多くなってより躍動感のある音になっていると感じました。好きです。てか舐める音の躍動感って何ですか?自分で書いてて意味が分からなくなってきました。
なんというか、舐めるといっても激しくかき回すようだったり味わうようだったり、水音の表情が以前よりも増している気がします。ステラワース特典は特に水分量が多めな印象を持ちました。
個人的に五日さんのこの声のトーンがかなり好きなのでまた同じような声域の作品が出てくれると嬉しいです。
"声の表情が豊か"というのはまさにこのことか、と思わせられる素敵なお芝居でした…
以上、長くなってしまいましたが今回の感想はここで終わりにしたいと思います。
15分に満たない特典が2つじゃ欲張りな私には物足りないので、今後2人のアフターストーリーを知れる機会があることに期待します…!
キャラクターの個性も五日天峰さんのお芝居もすごく輝いている良い作品だったと思います。
まだ聴いていないという方はぜひ聴いてみてください!お金に余裕があれば特典は2つとも聴くのが吉だと思います。
あまあまが好きな私からはアニメイト特典をおすすめしておきます。でも正直ステラワース特典もめ~ちゃくちゃ良いです。選べません。BADENDです。お財布が。(…………)
長文乱文失礼いたしました。ここまで読んでくださった方、そして私の感想に興味を持ってくれた方、本当にありがとうございました!
当たり前すぎて書くのを忘れていましたが、千里くん、めちゃくちゃ顔が良いです!!!ありがとうございました。
灰かぶり美青年が初恋の魔女を愛し尽くす方法 ーシンデレラくんの場合ー 猿飛総司 感想
※この先の文章にはネタバレが含まれますので未視聴の方はお気を付けください。
◎あらすじはこちらのページにて別で記載しております。
特別なものは何もないので目を通さなくても大丈夫です。
この作品ですが、「理解できないのは自分の理解力が足りないからだと思わせておいてそもそもシナリオがトンチキなので理解できるはずがない系物語」だと私は解釈したので、その前提で感想を書かせていただきます。
物語を理解しようと何回も聴きましたがどうしても手に負えない部分があるので、灰の童話と同じく私も物語への理解を"放棄"させていただきます(上手いこと言ってやったぜの顔)
まず、この物語を混乱させている一番の矛盾点は『シンデレラくんは結局ヒロインに灰の童話の記憶を思い出して欲しいの/欲しくないの』だと思います。
シンデレラくんの口から語られるのは、灰の童話の世界で魔女と過ごした日々のことか、魔女のことをどれだけ恋しく待っていたのかの二択くらい。本当にヒロインのことが大好きなんですね。かわい~
口を開けば「昔もこうしてくれたよね」「こんなことがあったんだよ」「覚えてる?」と、ヒロインに記憶を思い出して欲しそうな素振りが多いです。
覚えてないヒロインを見ると「忘れちゃってるか…」と寂しそう。
でも、こんなにも思い出して欲しそうなシンデレラが、思い出せなくなる黒魔法をヒロインにかけてしまう。
なんで…分からない……分からない…………
辿り着いた私なりの解釈は"シンデレラの葛藤"です。
シンデレラはヒロインに一人の男として見てもらいたいけれど、ヒロインが記憶を取り戻し幼かったシンデレラのことを思い出せば、"一人の男"ではなく"可愛い子供のシンデレラ"として子供扱いされてしまうのではないか?
記憶を取り戻せば、シンデレラのことだけでなくヒロインに惚れていたその他の男たちや余計なことも思い出してしまい、自分に向ける関心は薄くなってしまうのではないか?
でも、記憶を取り戻したとしても成長した自分を見ればヒロインも一人の男として自分に好意を向けてくれるかもしれない。
そもそも、ヒロインとの大切な思い出を、2人で共有したい…
ここら辺の感情がシンデレラの中で渦巻き、結局は"ヒロインをドールにする"という確実にものにする方法を選択をしたのではないかと思います。
だからこそ、ヒロインをドールにすることへ様々な葛藤があったシンデレラは黒魔法の完成が近づいたとき、本当にこの選択で合っていたのか…と涙を流した。
思い出して欲しい気持ちとそうでない気持ちがシンデレラの中で混ざり合った結果、この矛盾を生み出したのかなと。
実際、黒魔法を仕上げている最中にも「俺のことをもっと思い出したいの?嬉しいな」と言ってますし、彼の中でも矛盾した感情を制御出来なかったのでしょう。
だとしても分かりにくすぎるし行動と言動が相反しすぎてて混乱します。辻褄はかなり合っていないと思う。
シンデレラが黒魔法をかけたとカミングアウトした時にヒロインがなんで?と聞いても明確な答えを言ってくれないのでもう何も分からないです。
この黒魔法に関しても「体液を介して少しの魔法が使えるようになる」と説明されてるけど、ヒロインが封印の魔法をかけられているのかもと発覚するまでの間に2人が体液を交えるシーンはありませんでした。
シンデレラ…お前、いつの間に……!!?
"体液を介して"という説明だから、ほっぺにキスした時に唾液がついて…という解釈を無理矢理しようと思えば出来るけどだとしたらあまりにもナンセンスだし、メイト特典でキスして魔法をかける描写があるから発生条件は少なくとも唇同士のキスっぽいです。
ワンチャン家で出された食べ物たちに何か仕込まれてた可能性もある。
こんなふうに話の辻褄を合わせるため多方面から可能性を探り想像力を膨らませた結果もう何も分からなくなりました。
シンデレラくんは思い出して欲しいのか欲しくないのか、どっちなんだい!!!ヤー!!!(CV.なかやまきん〇君)
次に、ヒロインの感情が常に不鮮明なのがより色々な部分を分からなくさせていると感じました。
この作品の中でヒロインの心模様が描かれている部分はほぼありません。
一応トラック1で本を読み涙を流すシーンはありますが、この時のヒロインの感情は定かではありません。
公式のあらすじに"本を読んで不思議な気持ちになり涙を流した"と書いてありますが、それは "涙を流した理由をヒロイン本人も分かっていない"ということとイコールです。
ヒロインは訳も分からず涙を流し、訳も分からず灰の童話に飛ばされるという大変な状況になってしまいました。
本来ならこんなことをされたら大混乱に陥りそうなものですが、そういった描写はなく、灰の童話に来たヒロインの状態は肩が冷えてたりなかなか寝付けないこと以外になんの説明もありませんし想像できる余白も用意されていません。
例えば、トラック2の温かい食事を食べている場面の「今の美味しいの顔、昔と一緒だね」というセリフの後、突然違う世界に飛ばされ混乱しているであろうヒロインの様子を心配するように「少しは元気が出たみたいで良かった」と言えば、ヒロインの状態や気持ちの温度もなんとなく伝わってくるし、シンデレラのヒロインを想う気持ちの強さも補償されると思うんです。でも本編では「あのさ、子供の頃…」と昔話を始めてしまいます。
なかなか寝付けていないヒロインの部屋にシンデレラが来たシーンなんて心的描写の絶好のチャンスなのに、ヒロインが寝付けない理由は「記憶もじきに戻るはずだよ」というセリフで(記憶が戻らないことが不安なのかな?)と察させるだけで終わりです。そのあとはまた昔話。そもそも飛ばされた当日の夜に寝付けない理由がこれなのはちょっと違和感。他にも色々あるんじゃないか…?
シンデレラがどれだけヒロインのことを想っているのかを昔話をたくさんさせることで表現したかったんですかね?
でもその頻度が結構多いのでめちゃくちゃ過去に固執してるように思えてしまうし、最初に書いた 思い出して欲しいのか欲しくないのかという矛盾点をより増長させる結果に働いていると思います。そしてやっぱり心的描写の機会を奪っているとも思う。
ずっとこの調子でヒロインがシンデレラのことをどう思っているのかすらも見えないまま話はどんどん進むので、「ずっと俺を愛してくれる?」というシンデレラの問いにヒロインがNOのような返答をした意味も分かりません。
この拒絶に対してシンデレラが「この先もあなた以外に好きな人なんて出来るわけないのに」と答えていることから、おそらくヒロインはさっきの問いに「シンデレラにはもっと良い人がいるよ」というような返答をしたのかな?
こうなるとその次の「あなたのここはこんなに濡れて俺を求めてくれるのに」というシンデレラのセリフには(え?そんなセリフを吐くほどの拒絶か???)と疑問を感じざるを得ません。
キスを受け入れたり身体を許す展開になるのも先述の通りヒロインの気持ちが分からないため理解しがたいところではありますが、ドール化してきてる段階だったので意思が鈍っていたのかな…と10000歩くらい譲って考えられます。
でもシンデレラからの問いにNOと答えられるほどの意思はあるみたいです。なんやねん。
もう色んな所に矛盾がちりばめられていて収拾がつきません。
拒絶されたと感じたシンデレラが半ば無理矢理行為を続けているのに抵抗する素振りが無いのも疑問です。そもそもミステリアスな先輩の変な魔法に何の抵抗も示していないですし最初から基本的にヒロインはされるがままです。もしや元からドールだったのでは?
これはシチュエーション作品なので聴き手側がある程度ヒロインに感情移入出来たり状態を想像出来たりする描写が無いと、聴き手は置いてけぼりにされるだけです。
それはたとえ壁視点だとしても同様です。そもそもヒロインの輪郭がぼやけていては見えるものも見えません。
置いてけぼりにされて作品の世界観に入り込めなかったのも悲しいですし、なにより物語へのはてなが頭にたくさん浮かび声優さんのお芝居に集中出来なかったのが残念でした。
作品の世界観についても持て余し感が否めないなと感じました。
せっかくいい素材がそろっているのに使うところを間違っている感じ。
シンデレラの要素は最後のトラックのなんか良い感じのこと言うとけタイムみたいな流れに無理矢理詰め込んだ感じにしか聴こえなくて、セリフとしても物語の締めとしても興醒め感がありました。
最後にこの作品のテーマにある共依存について書きます。
一概には言えませんが、そもそも共依存とは、依存症者に必要とされることに存在価値を見いだし、ともに依存を維持している状態のことを指します。
なので、ヒロインのことを想いすぎたが故に不安定になってしまったシンデレラを見て"私が居なきゃダメなんだ"と感じたヒロインは、シンデレラの愛を受け止めることにした。という流れが共依存に当てはまるかなと思います。
トラック6の後半で描きたかったのはこういう流れかな。
ですが、シンデレラが不安定さを露わにする流れや背景があまり説明されていなかったり、封印やらなにやら色んな設定が盛り込まれたおかげで色んな辻褄が合っていなかったりして共依存の関係性を描き切れていないと感じました。
これを共依存と言うにはあまりにも素材が足りなさすぎる。
そんなこんなでつまりはトンチキストーリーでした。考えれば考えるほど沼にはまってしまうタチの悪いタイプです。
というか、トンチキストーリーに気をとられて肝心なお芝居に触れてなくない!?ウォウウォウ🎶
シンデレラくんのお芝居、まじで最高~~~~~~~!!でした。
まずミステリアスな先輩ですが、今までの猿飛さんボーイズの中で一番低い声です。一瞬しか出てこないけど結構爪痕残してる。
第一声から当て馬感がすごい。一見余裕そうに思えるけどヒロインのことを自分のものにすることに必死で目の奥が笑ってなくて痛々しい。
どれだけアプローチをかけても振り向いてくれないし、今後も可能性は無いんだろうな気付いてと心のどこかで諦めてても、持ち前のプライドの高さゆえに引くに引けなくなってそう。
案の定無理だったことに憤ってシンデレラやヒロインを見下すような負け犬の遠吠えしてるのももはや可愛い。素直になりなよ^^
魔法かけるときに両耳から声するから猿飛総司×猿飛総司の3P始まったかと思ったけど違いました。ここどちらも別の音声が流れてるのでなんかちょっと嬉しいです。
シンデレラくんはちょっと声高めで可愛い。
常に甘えるような声でたくさんおしゃべりしてくれるのでめっちゃ癒されます。あのねあのね!って前のめりな感じでヒロインに話したいことが溢れちゃってるの可愛いけど、話せなかった月日のことを思うと少し切ない。これからたくさん共有できるといいね😭
シンデレラくんの凄いところは、リップ音がちゃんと童貞なところです。
始めて唇にキスする場面では、顔を近づけてギリギリのところで少し止まってからためらいがちに優しくキスしてる。音も控えめで、お姉さんとの初めてのキスを確かめながら噛みしめながらゆっくり味わってる感じがする。
ここら辺から声に感情の重さが滲み出てて良い感じです。
いざベッドについたらまたキスが始まるんだけどやっぱり音が控えめだよね?長いキスよりもちゅっちゅって感じの可愛いキスが降り注いでる感じです。かわよ
耳舐めもおずおずといった感じで、吸いが弱いしあんまりじゅるじゅる鳴ってない。今回ばかりは熟れた桃食べてないみたい。でも下を舐める場面では熟れた桃食べ始めてます。
「童貞だよ」ってセリフめちゃくちゃありがたいし、"お姉さんに捧げるためにとっておいた"ことにちゃんと誇りを持っているのか 引け目を感じて無さそうな態度で可愛いです。むしろ自分が童貞なことを忠誠の証にしてるような感じ。そういう部分は公式の紹介文にもある通りしっかりワンコなんだなって感じです🐶
舐めながら漏らす声とか吐息は相変わらず手練れのセクシーさをまとっていてさすがですが、童貞らしく余裕のない切羽詰まった状況が伝わってくるほど呼吸は荒いです。
その状態で「好き…好き、好きだよ…」と焦がれるような声を放つので耳死ぬ(耳死ぬ)。
呼吸の荒ぶりもただはぁはぁを激しくしているだけでなく、唾を飲み込む音でも表現してくれているのでよりダイレクトに興奮が伝わってきます。
こういう匙加減ってディレクションなのか演者さんの技量なのか、どうなんでしょうね?どっちにしろ猿飛さんの表現力が長けていることに変わりは無いですが気になる。
あとやっぱり本当におっぱい舐めてる。今回で確信した。おっぱいです。
喘ぎ声も大きくてめちゃくちゃ気持ちよさそう。百合くんを除いたら今までで一番喘いでるんじゃないかな??
初めてだからイったあとしばらく放心してるの可愛いし、相当気持ちよかったのか喉がカハッって鳴ってて、目を白黒させてる情景が目に浮かびます。
童貞なのにキスしながら服脱がすし「上手にイけたね」とか「おくち動かして」とか言いやがる。おくちに関しては直前で普通に口って言ってるから確信犯です。
フェ…のときのSEがスライムの沼で足踏みしてるみたいな音なのは気になりました。しかも舐めて?って言う前からスライムの沼で足踏みしてるからシンデレラくんのちんが自発的に音を発してる可能性があります。ちんBGMの可能性。は?
行為のシーンは後半になるにつれてシンデレラくんが強引になっていくのですが、それと反比例してキスの回数が減っていくのは良い演出だなと思いました。キスが減ると心の距離もどんどん離れていくような気になってより悲壮感を漂わせていたと思う。
猿飛さんの泣きの演技が毎度好評だからか今回もまた泣かされてます。猿飛さんのこと泣かせれば私たちが喜ぶと思ってるんでしょ。そうですよ。
猿飛さんのお芝居に関しては今回もまた余すところなく素敵で、毎回良さを更新してきています。リップ音にも色んな表情を感じるし、吐く息一つ一つに感情が乗っているような丁寧なお芝居に感服させられるばかりです。そろそろ文句の一つくらい言わせてほしい!!!!
ストーリーはトンチキでも猿飛さんのお芝居は相変わらず素敵ですし、今までと違ったお芝居もたくさん聴けるのでおすすめです。
特典はアニメイト ステラワース ホビガールズ/Amazon共通 DLsiteの4つもあります。
アニメイト ホビガAmazon共通 DLsiteはハッピーエンドで、ステラワースはメリーバッドエンドです。
まずはDLsite特典から
ヒロインが元カレから譲り受けた黒猫にシンデレラくんが嫉妬するお話です。
どうやら封印の黒魔法は無事に解けて徐々に記憶も戻っているみたいで安心。
本編でもちらっと名前は出てきましたが、この元カレいったい何者???灰の童話を狂わせてしまうほど周りの男たちを虜にしていたヒロインと付き合っていただなんて相当な男では!?!でも情報が黒猫しかないので本当に謎に包まれています。ミステリアスな先輩なんかよりよっぽどミステリアスだろ。
猫のことお前呼びしてて可愛いし、嫉妬してぷりぷり機嫌損ねてるのも可愛いです。ミルクって言うとき甘噛みしてて「みうく」って言っちゃってるのも可愛い。
ヒロインが自分のおねだりに弱いと分かった途端「おねがい…」とか言いだしてマイメロになるシンデレラくんが聴けるのはこの特典だけです。
本編の後日譚なので(それほど日数は経ってなさそうだけど)、初々しかったヒロインとのやりとりも自然になってきてるように感じます。
行為のテクニックも上達してて、ちょっといじわるなこと言ったり直接的なワードを使ったりしてます。じゅるじゅる音もしっかり激しめです。
とにかく嫉妬してるシンデレラくんが可愛いので聴いてください。
あと猫の鳴き声のSEが2パターンくらいしかなくておもろいです。
次はアニメイト特典について
この世界線でも封印の黒魔法は解けてるみたいです。
その黒魔法について少し補足説明がなされてるので、これを聴けば本編のもやもやが少し解消されるかもしれません。
再会するまでの期間、ヒロインのことを思って毎晩一人でしてたんだと彼女の目の前で自慰を始めるシンデレラくん。
見てもらうことでより興奮し無事に果てるのですが、良い雰囲気のままぱちぱちとヒロインのシャツのボタンを外し本番に突入。俺の恥ずかしいところ見せたんだからお姉さんも見せて?と自分で胸をいじることをお願いし、それを素直に受け入れるヒロイン。
お互いの恥ずかしいところを見せ合った後はバックで挿入です(マックでDSのリズムで)。
この特典はシンデレラくんの重たさが強調されてて、「お姉さん」と呼ぶときにじっとりこすり付けるように言っていたり、甘くささやいているセリフに"ずっと" "永遠" "独り占め"といった特徴的な表現が多く出てきます。
湿度が高く重量感のあるお芝居を聴けるのでおすすめです。
次はホビガールズ/Amazon共通特典について(私はこれが一番好きです)
書庫で魔法の本を開いたら元居た世界に飛んでしまったヒロインとシンデレラくん。
ヒロインの家に向かう途中ミステリアスな先輩に遭遇し、彼はまたヒロインのことを口説き始めます。
もちろんシンデレラくんはそんな彼を牽制しますが、自分の兄だと分かるとあまり強く出られない様子。威嚇でわんわん吠えるけど結局ぐぬぬ…ってなってるシンデレラくんはまさにワンコです。
ミステリアスな先輩とシンデレラくんが同じ場所にいるので猿飛さんの一人二役が輝きます。普通ならミステリアスな先輩が近づいた瞬間シンデレラくんがたちはだかりそうなもんだけどそうなってないし2人の声が一度も重ならないので、その場で一人二役を立ち回ってる?マイクの位置関係や移動距離やら色々あるからさすがにセリフとセリフの間は編集で繋げてると思うけど。
「いっぱいえっちしよ…?」の言い方5億点じゃないですか?ほどよくあざとさが無い。上目遣いじゃなく熱いまなざしで見つめてそうな言い方。
「俺~今日からここに住む」の言い方も最高 めちゃくちゃ満足そうに言う。語尾可愛い。
この特典は正統派なラブラブが聴けるので好きです。キスしてる時間が長いし年下ならではのムーブもあって純粋に愛し合う時間が流れてるのが魅力的でした。
知らないものにワクワクするシンデレラくんが可愛いのでもっと聴きたかった~
こっちの世界で思う存分たくさんの楽しいことを経験して欲しいです。
最後はステラワース特典について
この特典だけメリーバッドエンドです。
ヒロインが完全にドールになってしまった世界線。
ドールになったヒロインにずっと話かけてるシンデレラくんですが、幸せだと言っている言葉全てが自分に言い聞かせているように聞こえます。かなしい。
行為中もヒロインはシンデレラくんの言いなりなので思ったとおりに動くけどそれは彼女の意思じゃないので、その空間には虚無の空気が流れているように感じます。
そこまで過激な要望が出てくるわけではないけど、ヒロインがシンデレラくんの要望に応える度(本当にやってくれちゃうんだ…)と空しさを感じてしまうほど。
その空気感をお芝居の力で作り出しているのが本当に凄いです。この特典の魅力はそこ。
満たされてるようなセリフばっかりなのにその裏に絶望的な孤独を感じさせるお芝居が本当にさすがで圧巻なので、聴く価値大ありです。
以上、長くなってしまいましたがここで感想は終わりにしたいと思います。
批判的な意見が多くなってしまったので不快な思いをされる方が居たら申し訳ありません。
私の感想で皆さんの分からなさを少しでも解消出来たならこの上なく嬉しいです。
ストーリーはトンチキですが猿飛さんのお芝居は素晴らしいので是非聴いてみてください。
辻褄の合わないお話をどうすれば良い感じに繋げられるか考えるのも楽しいのでおすすめです。
長文乱文失礼いたしました。ここまで読んでくださった方、そして私の感想に興味を持ってくれた方、本当にありがとうございました!
👗👠🎃🕛自己解釈あらすじ
※この先の文章にはネタバレが含まれますので未視聴の方はお気を付けください。
◎おおまかなあらすじは公式サイト様でご確認ください。↓
今回の作品 うまく話を理解できなかったので、私自身物語を整理しながら、そしてある程度脚色した解釈で感想を書き進めていきたい!
と思ったので所々自己解釈を織り交ぜた物語のあらすじを書いていたら、なぜか手が止まらず3000文字を優に超えてしまったので、感想とは別に自己解釈あらすじとしてアップロードすることにしました。
読んでくださる方にはお手数をおかけする形になってしまうこと、本当に申し訳ございません。
ですが、自己解釈はほんの一部で、感想の方もこれを基にして書いてはいますがこれを読まなかったからと言って理解できない内容ではないのでこの後の内容は別に読まなくても大丈夫です。
特に視聴済みの方は一度聞いた内容がそのまま書かれているようなものですし、未視聴の方に至っては隅から隅までネタバレしてるようなものなのでお勧めしません。
でも、この話ってどんな流れだったっけ?とか、こういう解釈もあるのか!とか、読んでくださった方の意欲や期待などの手助けにほんの少しでもなれるのなら本望です。
解釈違いや聴き落としてるよ~という部分がありましたら、お気軽にこのブログのコメント欄、または私のTwitterアカウントへのリプライやマシュマロなどでご意見頂けるとありがたいです。
※物語の発端から時系列を追って順番に書いているつもりです。
※基本的に神視点ですが、場面によっては一人称視点に切り替えたりしています。
灰の童話の世界は本来シンデレラという美しい少年を舞踏会に行かせることが目的の物語だったのだが、シンデレラやその兄(のちにミステリアスな先輩として登場)含む男たちが皆 魔女(ヒロイン)に恋をしてしまい、"舞踏会へ行く"という本来想定していた物語の道筋から大きく逸れる流れになってしまう。手に負えなくなった作者はシンデレラ以外の登場人物を別の物語へと転生させることで物語の修正を図ろうとするが、ひとり灰の童話の世界に残されたシンデレラは魔女を失ったことで落ち込み、様子がおかしくなってしまう。その様子を見かねた作者は全てを諦めこの物語を放棄することに決めた。
初恋の相手であり彼にとってはかけがえのない存在である魔女を失い、しまいには放棄されてしまった結末の無い灰の童話の世界で、シンデレラは身も心も灰をかぶったまま、魔女のことをずっと想い続けていた。
一方、別の世界(私たちの生活する現代に近いようだが、魔法を使える人物は存在するらしい)に飛ばされた魔女は、灰の童話の世界の記憶は忘れており、普通の会社員として毎日を過ごしていた。
ある日、会社のミステリアスな先輩から食事に誘われ一冊の童話の本をプレゼントされる。この先輩は以前からヒロインに好意を寄せており、彼女の童話好きを見かねて知り合いの古本屋の店主に童話の本を一冊見繕ってもらったらしい。
そんな先輩は童話にあまりいい印象が無いそうだが、読めば好きになるはず というヒロインの意見を聞いて一緒に本をめくって読むことになる。
その童話の題名は『灰の童話』。
"物語を放棄する___"そう書かれたあとがきを読み終えた頃、先輩は都合が悪そうに本を返せと焦り始める。だが、不思議な話になぜか強く心惹かれたヒロインは涙を流し、本を離そうとはしない。
その様子を見た先輩は意味深で蔑むような言葉を並べ連ね、「それじゃあ、もうさよならだね」とヒロインを"灰の童話の世界"へと飛ばしてしまう。
ヒロインは気付いていないようだったが、ミステリアスな先輩はかつて"シンデレラの兄"として灰の童話の世界に存在し、時にはシンデレラを虐げ、魔女であったヒロインに恋する人物の一人だったのである。
ヒロインと一緒に別の世界へ飛ばされた先輩は灰の童話の世界の記憶を取り戻していたため、自分の恋を叶えるべく彼女に必死にアプローチをかけていた。
だが、シンデレラだけが閉じ込められてしまった灰の童話に涙するヒロインを見て (自分がどれだけ彼女のことを欲しようが、彼女の気持ちは結局シンデレラに向けられるんだ)と悟った彼は、「僕を選ばない君は要らないから」と どこか寂しげな表情を押し殺して言い放ち、彼女を灰の世界へと飛ばしてしまったのだった。
灰の童話の世界に飛ばされたヒロインが石畳の街並みを歩いていると、「また会えてうれしい」と"シンデレラ"を名乗る少年に声を掛けられる。この世界では魔女だったことを覚えてる?と聞かれるも、依然として灰の童話の記憶は完全に忘れてしまっている様子のヒロイン。
肩が冷えているから と庭に大きなナツメの木がある家にヒロインを招き、彼女が灰の童話で過ごしていた時のことやそんな彼女のことをずっと想い続けていたんだという話を、再会出来たことがよほど嬉しいのか居ても立っても居られない様子で話すシンデレラ。
そのままシンデレラの家に泊まることになったヒロインは色んな不安からなかなか寝付けずにいると、そんな彼女を案じたシンデレラが隣で一緒に眠ってくれることになった。
次の日 朝食をどうするか話している流れで元居た世界ではどんな食べ物が好きだったの?と聞かれたヒロインだが、どうやら元居た世界の記憶が少ししか思い出せないらしく答えられない。
その様子を見たシンデレラは、"一方の記憶が無くなっていくときは、もう一方の記憶が蘇るとき"だと文献で読んだのに、灰の童話の記憶が蘇っているわけではないヒロインの状態に違和感を唱える。
その違和感の正体は"誰かが何らかの魔法を使いヒロインの灰の童話の記憶に封印をかけた"からではないかと言い始め、不安そうにするシンデレラ。そんな彼を慰めるために頭をなでるヒロイン。
彼女のその行動は魔女としてシンデレラと過ごしていた時と変わらない。
ならば、記憶はなくとも心の中にはシンデレラが存在しているということ。封印は完璧じゃない。なにかきっかけがあれば解けるはず。そう希望を見出すのであった。
ある日、「気付いたらここに居た」と言うヒロインは、一人森の中に居た。
そんな彼女の様子を見たシンデレラは"ドール"という言葉を口にする。
"ドール"とは "2つの記憶をどちらも失ったために自分の意思を無くし、世界の法則通りにしか動かない者" のことらしい。
今まさに"ドール"という存在へと近づいているヒロインを抱きしめ、キスをしたシンデレラは「どこかの童話の世界にあるお話。相手の体液を取り入れることで、運命の赤い糸はより強く結ばれるんだって。」「封印の力を壊しちゃうくらい、俺たちの赤い糸の絆で記憶を取り戻そうよ。」そう言って、大好きだよ。と、また愛の言葉を囁く。
手をつないで家に帰り、することはひとつ。
二人の赤い糸の絆を、強く結ぶことだけ_______。
--------------------------------------------------
二人はたっぷり愛し合い、赤い糸の絆の力で封印は無事に_____
解けることは無かった。
愛し合っていく中で、ヒロインに対するシンデレラの激しく重たい愛情が露わになる。
ヒロインの2つの記憶に封印の魔法…"封印の"黒魔法""をかけたのは、
シンデレラだった。
_______…
自分の世界にはお姉さんしか居ないのに、お姉さんの中には自分の知らない世界がある。そのせいで、ここから居なくなりたい とか、元の世界に戻りたい とか…、お姉さんが意思を持ってしまって、また自分から離れていくことが、怖い。
灰の童話の記憶を取り戻したお姉さんから見た俺はきっと、あの時の少年の姿のままで、また子ども扱い。男として俺のことを見てくれることは無いかもしれない。
俺が欲しいのは、こうやって愛し合って、身も心も俺だけのものになったお姉さんなのに。
この世界に二人だけ、何に干渉されることもなく愛しあえればそれで良い。
__なら、何も感じない、意思も持たない。快楽だけを追い求める。
俺だけの"ドール"に、してしまえばいい。
それで良いんだ。それが幸せ、そのはず、だ。
…_______
ぐちゃぐちゃの感情に飲み込まれながら、ヒロインの奥に愛をそそぐことで封印の黒魔法を完成させたシンデレラ。
封印の黒魔法をかけられたヒロインは完全な"ドール"となり、シンデレラのことを思い出すことなど、もう無い。
…そのはずが、
意思を持たないはずのヒロインが、苦しそうなシンデレラのことを悲しげに見つめている。
そのまま、大切なものを守るかのように、彼のことを優しく抱きしめる。
「期待しちゃうよ、お姉さんの本能に。俺を、一人の男として好きになってるって…」
シンデレラのこの言葉に
「好きだよ」
そう返すヒロインは、意思を持たない"ドール"なんかには……見えない。
彼女の記憶がどうなったのか、封印の黒魔法は本当にかかったのか?…それは今すぐには分からない。
二人の迎える結末が
Happy endなのか
あるいは…Merry badendなのか……?
それは
特典を買った人だけのお楽しみ。
いきなり異世界召喚~巫女として呼ばれた私は強引なカレに溺愛求婚される~ 五日天峰 感想
※この先の文章にはネタバレが含まれますので未視聴の方はお気を付けください。
◎おおまかなあらすじ
目が覚めるとそこは見知らぬ祭壇。
少し朦朧とする意識の端で、自分のことを巫女様と呼ぶ声が聴こえる。
自分のことを巫女様と呼ぶその男性は普通の人間のように思えるが、よく見ると狐の耳と尾が生えている。
どうやら彼はこの世界に数ある種族のうちのひとつ、狐族の長らしく、名前は"コハク"というらしい。
彼の話を聞くと、自分は元居た世界とは違う世界
―――いわゆる"異世界"に召喚術で連れて来られており、その目的は彼と""夫婦になるため""だという。
かつてこの世界では女性のみが感染し次々に命を落とす病が流行り女性の数が激減した結果、皆、自らの種族を守るために女性の取り合いを始め、争いが絶えなくなったという。
そこで狐族は召喚術を使い、番となる女性を異世界から呼ぶことにしたらしい。
夫婦になることに協力して欲しいと言われるも理解など出来るはずがなく、とにかくここから逃げなくてはと走り出すが、すぐに捕まってしまう。
『どれほど嫌がっても、もう拒否権は無いのですよ。
…さぁ、もう一度問います。私と、夫婦になってくださいますか?』
そう優しく甘い声で捕らえられ、彼との甘美で強引な異世界生活が幕を開ける―――
ここからは普通の感想です。
タイトルやあらすじにも"強引"という言葉がありますが、その言葉とは裏腹にコハクくんめ~っちゃくちゃ優しいです。タイトル詐欺なんちゃうか?
たしかにいきなり異世界に連れて来られてケモミミの男に夫婦になれって言われて身体を重ねるだなんてかなり強引だし、プレイ内容もお香を吸わせて気分を高めるいわゆるキメセクだったり、お互いの手首を鎖で拘束してたりと設定はハードなんですが、実際の内容はすごくマイルドです。
特に初めての挿入シーン。
コハクくんが我慢出来なくなって挿入するという流れですが、ゆっくり入れてくれるし入れてる最中も「大丈夫ですか?」って心配してくれます。
ヒロインが痛そうにすると挿入を途中で止めて優しくキスしてくれます。
そして手をぎゅっと握って、自分に合わせて呼吸をしましょう と「吸って~…吐いて~…」の優しいかけ声で落ち着かせてくれます。このとき、吸って~と言った後にチュッとキス、吐いて~の後にも同じく可愛いキスをしてくれます。なんてこったい。
そうこうしているうちにヒロインの蕩けた表情が可愛いからと腰を動かし始めますが、それもゆっくり優しく動かしてくれます。
そもそも挿入するまでの前戯だけで20分越えのトラックを一つ消費してるので、本当に至れり尽くせりです。
私が彦〇呂なら「優しいセックスの宝石箱や~‼️‼️」って言ってると思いますが私は彦摩〇じゃないし〇摩呂はたぶんR18のシチュ作品とか聴かない。いや、聴くのかな?聴くかもしれないよね。勝手に決めつけてごめんなさい。
身体を重ねているときのコハクくんの一挙手一投足が優しいのは上述した通りですが、日常シーンでもお菓子はヒロインの分しか用意せず自分のことなど頭になかったり、過保護すぎるという表現でコハクくんの優しさが描かれています。
そもそも声が柔らかく優しいうえに敬語なのも相まって、シチュエーションの強引さが目立たず、優しさが印象に残りました。
そんな優しいコハクくんに最初は"絶対に夫婦になってやるもんか!"と思っていたヒロインも次第に心惹かれていき、最終的には気持ちが通じ合います。
コハクくんも、最初こそ 召喚術でたまたま来たヒロインに対し狐族の長として義務感で優しく接していたが、幾度となく身体を重ね言葉を交わしている間に、義務感ではなく一人の男としてヒロインのことを愛したい そして自分も同じように愛されたいと思うようになったそうです。
ヒロインのことを無理矢理自分の世界に連れてきてしまったことに罪悪感を覚えていたコハクくんですが、ずっと一緒に居たいというヒロインの言葉を聞き、もう一度しっかりと求婚の言葉を口にします。
そして晴れて心も結ばれたふたりは結婚式を挙げ、夫婦になります。
ハッピーエンド最高‼️‼️‼️‼️
結婚式はコハクくんの世界の儀礼で執り行われたのですが、ヒロインの世界の真似をしようというコハクくんの粋な計らいで儀式の最後には結婚指輪の交換をします。
どこまでも優しい男や……!
本編後が描かれているトラック7では更なる幸せが産まれるので、幸福感でいっぱいになれます。
終始声がとにかく優しいです。丸くて柔らかい感じ。
ちょっといじわるなことを言っていても消えない優しさ…
五日さんの声は結構高低の幅があるイメージですが、コハクくんの声の位置は割とニュートラルなところかなと思いました。低すぎず高すぎず。
イクときは声が低く太くなるタイプです。
リップ音は細く吸うような感じです。チューという言葉をそのまま音声化したような。
水音も申し分なくといった感じでちゃんとじゅるついてます。なにこの感想。
短いですがおまけで寝息トラックが聴けるのもありがたいです。
あとSEもとても素敵で、和を感じさせる床の軋みや環境音が世界観への没入感をより高めてくれています。
コハクくんの年齢は???と伏せられていますが、かなり若く見えるのに狐族の長ということと喋り方の端々から感じる大人の余裕からして、結構なご年齢なのかな?と思います。
そうなると普通の人間であるヒロインとは時の進み方が違うということになり、これから生涯を共にしていく中で哀しい現実が待っていることになるのではという不安が頭をよぎりますが、本編中で何も匂わせられてないし、なんかいい感じにどうにかなって2人仲良く歳をとるでしょう!と幸せな未来を想像することしか出来ません。
なんかあれば私も異世界召喚でそっち行って時空をどうにかします。
配信限定作品なので特典抜きの合計時間がおよそ1時間40分もあり、特典も合わせると2時間越えの長編です。うれし~。
キャストトークもSSも付いてるので大満足の宝石箱や~!!(CV.彦〇呂)です。
五日天峰さんとても良かったので、自分が好きそうなシチュエーションがあればまた今後聴かせていただきたいなと思ってます。
まずは雨の痕2を聴かなきゃな!!
以上、拙い文章でしたがここまで読んでくださった方、私の感想に興味を持ってくれた方、ありがとうございました!
先生、こっち見てよ scene3.保健室 猿飛総司 感想
※この先の文章にはネタバレが含まれますので未視聴の方はお気を付けください。
◎おおまかなあらすじ
高校3年生の有栖怜司は人とつるむことを好まず、一匹狼。
そんな怜司の通う高校に養護教諭として赴任したヒロイン。
怜司は子供の頃によく遊んでいた幼馴染のヒロインをずっと思い続けており、何かと保健室に通うようになるが、ある日喧嘩が原因で停学になってしまう。
そんな怜司を心配したヒロインは家を訪ね、話を聞くと、喧嘩をした理由は"ヒロインについて根も葉もない悪い噂を流されたから"だという。
停学が明けしばらく保健室には顔を見せなかった怜司だったが、久しぶりに保健室に来た怜司は色々と吹っ切れた様子で、ヒロインの怜司に抱いている気持ちを追求する。
怜司もヒロインへ気持ちを伝えますが、今の自分じゃヒロインの横には立てないからもう少し大人になったら必ず迎えに行くと未来の約束をします。
そして迎えた卒業式の日、怜司の考えた"もう少し大人"な自分とは…?
ここまでがざっくりとしたあらすじです!
さて、私が公式サイトに掲載されているあらすじを読んで最初に思ったことは、"有栖怜司くんは高校生…これってつまり犯罪じゃない!?"でした。
私と同じくそこに着目しなんともいえない気持ちになった成人済みの方たちもいらっしゃったのではないでしょうか。
そこで、創作ということは分かっていても未成年とのそういう関係は実際どう扱われるのか気になったので改めて調べてみたところ、一応真摯な恋愛関係にあればたとえ成人と未成年の関係であっても罪には問われないらしいです。(これは一概には言えず難しいケースがほとんど)
つまり私が言いたかったのは、未成年の有栖怜司くんに罪悪感を抱いている方は気にせず聴いて未成年とのみだらな行為を思う存分楽しみましょう!ということです。
ここからは本題のレビューです。
まずは気になったところから書いていきます。
SEが少しデカいし少し不自然です。
私が特に気になったのは歩いているときの靴の音とベッドの軋む音で、靴については音が硬すぎるかな?と思いました。
場所は校内で学生ならば履いているのは柔らかい靴底の上靴なはずなのに明らかに革靴のような硬い音が鳴っているので気になりました。
ベッドはめっちゃギシギシ鳴ってる。ギシアンとか言われたりしますがこのシチュCDはアンが無いのでただのギシ(デカめ)です。ネジ締めて~~!!!
あと、行為の時に鳴っている水音が耳に近いとも感じました。
股間から鳴っているはずの音が耳元から聴こえるので股間ASMRと言っても過言ではありません。過言です。
次にストーリーについてです。
幼少期に仲良くしていた年上の幼馴染のことが好きだったけど、その子が転校してしまい想いは伝えられずじまいに。だけどひょんな機会に再会し、恋心が再燃する。
という恋愛ストーリーにおいては鉄板みたいな内容でしたね~!
まさに純愛だと思います。
ただ、怜司くんが思ったよりグイグイ攻めてくるので私は意外でした。
高校生で年下の怜司くんと、養護教諭で年上のヒロインという関係性ならば、怜司くんはヒロインに対してついドギマギしちゃって冷たい態度をとったり、顔を真っ赤にして照れてしまったりなど、恋愛に慣れていない描写が多くなるのかな~なんて予想していたのですが、
ヒロインが足を滑らせベッドの上で押し倒される体勢になったときもそこまで動揺する素振りは見せず、むしろ距離を縮めるチャンスだと言わんばかりにキスしてくるし、ヒロインの気持ちを知るために「もしかして俺のこと好き?」と問うその攻めの姿勢。
完全に肉食系だ~~!!!!!!!(肉食系って死語?)
でもちゃんと高校生らしいところもあって、「もしかして彼氏いるとか?」って聞いたくだりでは、ずっと好きだったヒロインと再会できた嬉しさに舞い上がっちゃって今のヒロインには彼氏がいるかもしれないなんてことは毛頭なく、ただ前のめりな好きだけが先行してまだ幼かった当時の2人のときの感覚のままからかっているのが見て取れるし、そんな自分の発言のせいで(そっか、ヒロインは昔と違ってもう大人なんだ…)って自爆してそうなところが可愛いです。
ベッドの上で押し倒されるような体勢になってキスした時も、身体を離してから言った「悪かったな」という言葉は襲っちゃったことについてではなく、あくまでもベッドをぐちゃぐちゃにしちゃったことについて謝ってるみたいにして、自分を抑えられずに襲ってしまったことは無かったかのようにしてるのも、子供っぽくて可愛いポイントだったと思います。
まずそもそも全然理性を抑えられていないのが幼さの象徴ですよね。
まだヒロインの横には立てないとけじめをつけて、迎えに来ると約束してその約束を守るところは男らしくかっこいい部分でした。えらい。
背伸びとはまた違った大人っぽさも感じさせつつ、しっかり子供っぽいところも残っている、これからより広い社会に出ていくまさに高校3年生といったキャラクターだったのではないでしょうか。
そしてお芝居についてですが、今回も安定に素敵なお芝居でした。
今までの猿飛さんが演じてこられたキャラクターの中では比較的低くしっとりとした声色だったと思います。
これはシナリオの問題だとは思いますがセリフ回しがまあまあ臭いのでそれは少し気になりました。
そこで「ったく…」というセリフがあまりにも耳に残るので数えてみたところ
本編中で7回、特典では各1回ずつの計9回という統計が出ました。
本編と特典合わせて約2時間なので、13分に1回のペースで怜司くんは「ったく…」と言っている計算になります。
「ったく…」以外にも、分かったよを「わーったよ」って言ってたり、基本的に語尾が「~だぜ」だし、話しかけるときは「なぁ」から始めるし、少女漫画のセリフそのまま読んでるのか?って箇所はいくつかあります。面白いから私は好きです。
リップ音は少し控えめに感じました。収録時期とリリースのタイミングとか色々あると思うので何とも言えませんが、ここ最近の猿飛さんのリップ音に比べたらまず音が小さめかな…?って感じです。優しい音。破裂音みたいなものが少なめ。
もしかしたら高校生の経験レベルみたいなものに合わせてるのかもしれません。
特典はメイト&DMM共通特典とステラ特典の2つに加えて、DMMブックスで1分程度のボイス特典(かわいい)が聴けます。
メイト特典は本編アフターストーリーで、怜司くんが見たえっちな夢の内容を再現するお話です。
ヒロインには寝たふりをしてもらって寝込みを襲うシチュエーションで色々されちゃいます。
寝たふり寸劇のときのすっとぼけ演技してる怜司くんの声が可愛いです。
本編中でもいじわるに先生呼びを強調するシーンはありますが、このメイト特典でもそのくだりがあって、破壊力5億のあま~い「先生♡」が繰り出されます。巨乳のエロ女みたいな「先生♡」が聴ける。
ステラ特典もアフターストーリーで、新婚旅行先のホテルで酔っ払ったヒロインが怜司くんを攻めるお話になってます。
女性優位だ~~~~ありがて~~~~~しかも、し、し、しかも、寸止め~~~~ッ!!?!!!!
まじでかわいいので聴いてください。
形勢逆転で攻められもあるし奥さん呼びだし、最後にはあま~い声であま~いセリフを言ってくれるので盛りだくさんで最高です。
あと、しっかり声が大人びてます。社会を知って地に足ついた声になってる。すごい。
ステラ特典聴いた後に本編聴くと声の違いが分かりやすくて良いです。
DMMブックス特典のボイスは怜司くんがヒロインの好きなところについて嬉しそうに答えてくれるんですが、聴き始めたときは聴き手の自分がいったい何者なのか分からず、怜司くんは壁である私の質問に答えてくれているのか!?と混乱したんですが、普通にヒロインに対してお話してました。
短いけど可愛いので聴く価値ありです。
本編も特典もピュアで可愛くてかっこいい有栖怜司くんが盛りだくさんなので、まだ未視聴の方はぜひ聴いて、怜司くんの先生になっちゃいましょう🧑🏫
それでは、ここまで拙い文章に目を通してくださった方、最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございました。
猿飛さんとオタクのこれからが、益々明るいものになりますように~!
せんみてシリーズは今まで3作品出ているのですが、他の大人向けシチュエーション作品と比べてプロモーション活動が盛んなのが嬉しいですよね~!!
公式サイトでは短編漫画やPVなども公開されているので、ぜひ見てみてください~!
↓
一途な高校生だからてっきり童貞だと思ってたんですが直接的な描写が無いのでなんとも言えない!!!教えてくれ、童貞なのか???怜司くん!!!!!!
雨の痕外伝4 僕がキミのすべて 伊勢貴成 猿飛総司 感想
※ストーリーが重要なシチュ作品のため、前半はネタバレ無しの感想、後半ではネタバレ全開の感想を述べていきます。そのため、未視聴の方には後半でのブラウザバックを推奨します~!
あらすじは書こうとすると確実にネタバレに繋がってしまうので今回は省略します。
まだ読んでいない方はぜひ公式サイトに載っているあらすじを読んでください↓
『雨の痕外伝4』何を書いてもネタバレになってしまいそうな綿密で丁寧なシナリオと、猿飛さんの恐ろしいお芝居が混ざり合い、それはそれは大変良いシチュエーションCDになっていました。
そして、今までこの『雨の痕外伝4 僕がキミのすべて』という作品を侮っていた自分が恥ずかしく、本当に申し訳ない気持ちになりました(激重) 。
この作品は新作として発表された時から本当に楽しみにしていて、試聴やキャストコメント等新しい情報が公開されるたびに、
クリスマスイブにヤンデレの猿飛総司を手に入れる皆さ〜ん(^-^)
— あかん✍️💐メ〜ト予約 (@akanwa__) 2021年10月29日
は〜い
キモい!キモい!最高だ!!
— あかん✍️💐メ〜ト予約 (@akanwa__) 2021年11月21日
俄然 監禁されることへのやる気が燃えてきた
— あかん✍️💐メ〜ト予約 (@akanwa__) 2021年11月21日
試聴だけでこんなに大変良なのに全編聴いたらどうなる?本屋でバイト始めようかな
— あかん✍️💐メ〜ト予約 (@akanwa__) 2021年11月21日
あと2日🎶🕺あと2日🎶👯☔
— あかん✍️💐メ〜ト予約 (@akanwa__) 2021年12月22日
…こんな感じで浮かれ気味に反応しては期待を募らせていました。
そして来たる2021年12月24日のクリスマスイブに発売を迎え本編を聴いたわけですが…
大きな声で「気持ち悪い!!」という感想を放ってやろうと意気揚々としていた私の軽薄な気持ちは、猿飛さんがキャストコメントで仰っていた『鬱屈とした気持ち』に打ち砕かれてしまったのです。たすけて…;;
さて、ここからは本題のレビューになりますが、冒頭で書いた通りなにを語ってもネタバレになってしまいそうなので、前半ではこの作品の色々な質感についてなるべくネタバレにならない程度に書かせていただきたいと思います。
まず、ヤンデレ作品がゆえに『怖い』『痛い』な情景が描かれています。
猿飛総司さん演じる伊勢貴成は、基本的にはテンションが低い落ち着いたキャラクターではあるのですが、その落ち着きが作用して様々な不安定さを露わにしています。
といっても他のヤンデレ作品と比べればそこまで過激ではなく割とニュートラルな表現が多いかなという印象ですが、不快に思われる方やトラウマがフラッシュバックしてしまうという方は少なからずいると思うので、心配な方は自衛としてネタバレにあたる情報を取り入れておくことも必要になると思います。
次にストーリーについてですが、様々な伏線が張り巡らされたとても面白い物語になっているので未視聴の方はぜひ事前情報ゼロで聴き、驚かされて欲しいです。
私も公式サイトやシナリオライターさんが公開してくれている情報だけで色々と予想していましたが、その予想の範疇を越えたところで驚かされました。まさかそういう展開だとは思わなかった;;切ない……つらい………
もちろん聴いている最中に(今のどういう意味だろう…?多分伏線だな)と思う箇所はあり、その都度先の展開をある程度予想してはいましたがそれも裏切られてしまい鳥肌が立ちました。
ネタバレが出来ない状態では何を語ることも許されませんが本当に素晴らしいシナリオだったのでぜひその素晴らしさを堪能してください。
そして、猿飛総司さん作品の感想を書く度に毎度言っている気がしますが、ここで伝えたいのは猿飛さんの演技力の凄さです。
前述したとおりこの作品は伏線が張り巡らされた作りになっているので、全編聴いた後にもう一度聴くと所感が変わります。
そういったことは数ある創作物でよくあることと思いますが、意味深な言い回しやシナリオの流れだけではなく、これって伏線だったのか!と”猿飛さんのお芝居”にハッとさせられる場面が多々あります。
”1周目では気付けないが2周目以降ではどことなく違和感を感じる”という、聴き手の感情に寄り添い変化する絶妙なお芝居をされていることに気付き、猿飛さんのお芝居の良さを再確認したのと、演劇の素晴らしさに感動しました。エロCDなのに…
演者さんのお芝居と聴き手の想像で変化し、完成される物語、良いじゃん……
そしてリップ音についてですが、今回もめ~~ちゃ良いです。相変わらず水分量が心地良いし、喘ぎ声も良いです。されてるのも聴ける。
キスイキのスペシャリストだからキスイキもあった。キスイキのスペシャリストだから。
ステラ特典ではあるものを口に含む描写があるのですが、実際に口の中に何かを入れてるみたいな音が鳴っているので実際どうだったか知りたい。
試聴を聴いたとき大体の人は「気持ち悪い」という言葉が頭に浮かんだと思いますが、リップ音もいつもの音に気持ち悪さが乗っているような気がします。
言葉で説明するのは難しいけど、不快になるような音に近づけてると思う。
それが特に目立っていたと思うところは「だからきっと上手に出来るよ」発言の直後、試聴ではちょうど聴けないんですが、無理矢理されている場面での耳舐めのリップ音がいつもより吸いが強くてぶるんぶるん鳴ってます🏍️
そのほかの場面でもいつもより吸ってて必死さが伝わるし、好きでもない人に舐めまわされている不快感がちゃんと伝わってくるようなリップ音でした。スゲ~
”舐める”という表現より”舐る(ねぶる)”とかそういう表現の方がニュアンス的に正しいかもしれません。こちらの状態など意に介さず貪り食っている感じ。
あと、試聴でも分かる通り唇と舌がヒロインの肌からなかなか離れないうえにめちゃ喋るのでそれも不快感を与えていると思います。想像したら結構気持ち悪いから!結構!
私は猿飛さんの舌を感じられるリップ音を評価しているので好きでした。舌飛舌司やからね。
以上、ネタバレ無しでお伝え出来ることは一旦書けた気がするので、ここから先はセリフや内容のネタバレを気にせずに思ったことを書いていこうと思います。
既に視聴した方が読んでくれているという前提と、文章量があまりにも多くなるという点を考慮して細かいレビューは除きます。
文章のまとまりが無いかもしれません。
自己解釈がほとんどですので、解釈違いで不快な思いをさせてしまったら申し訳ありません。
___⚠️ここからネタバレあり⚠️___
伊勢貴成………
怖い気持ち悪いヤバい奴なのに、どうしても幸せになって欲しい………
これから述べることは完全に私の解釈であり、そしてかなり歪んだものであることをご了承ください。書いてて悲しくなるくらい猜疑心が強いなと思ったので……
まず結論から言うと、2人が迎えた結末は完全に『共依存』だと思います。
最終的には愛し合っているかのような場面が描かれていますが、その実情としてはただの共依存でしかなく、伊勢貴成にとって一番縁遠く一番必要だったものである本当の愛情というのは結局手に入れられていない。
なぜなら、ヒロインが伊勢貴成に向けている感情は、彼の寂しい境遇への””同情””と、共犯者にさせてしまったことへの””罪悪感””でしかないと思うからです。
自分を監禁し犯した狂人だと思っていた伊勢貴成は、人から愛情を受けられずに育ったとても悲しい過去があり愛情に飢えている孤独な人なんだと知り、可哀想だと同情の気持ちが芽生えます。
それに続き、自分が犯した殺人を伊勢貴成に隠ぺいさせてしまい、なんの関係もなかった彼のことを自分が共犯者にしてしまったんだ、という罪悪感に駆られます。
今までの彼の行動を全部拒絶していたけれど、それは私を守るためだったんだという申し訳なさもまた彼女を襲います。
一方の伊勢貴成ですが、中庭で雨に打たれながら語っている通り、ヒロインのことが好きという感情は本物なんだと思います。
彼の寂しい人生の中で唯一優しく微笑んでくれたヒロインに恋をしたことは事実。
ですが、今までの彼の人生の中に無かった存在だからこそ、今さらどう扱ったら良いのか分からない、でも好きだから彼女を自分だけのものにしたい。
彼女なら、自分に愛情を向けてくれるかもしれない。
その感情は””執着””です。
死んでしまったもう一人のストーカーが彼の執着心を加速させ、どんどんエスカレートしていく彼女への執着心は次第に””支配欲””へと変わっていったんだと思います。
なぜなら、彼女を監禁してしまった彼の行動は支配そのものだからです。
強い執着心のなれの果てで、物理的にも精神的にも彼女を自分だけのものにしようとした、彼の哀しい不器用さでもあったと思います。
この流れ、彼女は何一つ悪いことはしていません。
ストーカーの男を殺してしまったのも真っ当な正当防衛です。
死体遺棄や監禁等、伊勢貴成がヒロインへの執着心に溺れて勝手にやったことに、彼女は勝手に同情して勝手に罪悪感を感じて、勝手に申し訳なくなっているだけです。
真実を思い出し自首をすると言った彼女に伊勢貴成が放った言葉は、「”君”が捕まってしまう」という彼女を思う言葉ではなく「”僕”たちが離れ離れになってしまう」という言葉でした。
乱暴に扱った後に優しく謝る流れが本編中に何回もありますが、その流れは完全にDVのハネムーン期に当たります。
監禁生活の中で、ヒロインは完全に伊勢貴成の手中に落ち、支配関係が構築されていったのです。
伊勢貴成は愛情を向けてくれる彼女に完全に依存していますが、彼女もまた、そんな彼に同情して愛を与えているということに価値を見出し、お互いに依存している「共依存」の関係にあると言えます。
ここで特典の内容に触れますが、ステラワースはエロ特化型(エロ特化型って何?)で比較的聴きやすいのですが、アニメイトに関しては2人の主従関係みたいなものがより明確になっているような気がして辛くなっちゃいました。
でも、今までの猿飛総司さん演じるキャラクター達はフェしてもらうことをためらってたりお掃除キスしてくれたり頭なでてくれたりで優しかったけど、メイト特典の伊勢貴成は舐めさせてきて飲み込めって言ってきて挙句の果てに味も聞いてくるので新鮮だった。
ここまで伊勢貴成めっちゃあくどい計算高い奴やんみたいな書き方をしてしまいましたが、伊勢貴成の嫌なところの真骨頂は、これらの流れを””計算でやっていない””というところにあると思います。たちが悪い。
流れはまるで計算していたかのようにハマっていますが、全て彼の純粋な欲でしかなく、今まで愛されてこなかった人生で、人と、しかも好きな女の子に対してどう接したら良いのか分からないという不器用さが、この流れを作ったんだと思います。
好きな女の子に触れたいけどどうしたら良いのか分からないから練習したり、喜んで欲しいからとっておきのシャンプーとお洋服を用意したり、手料理を食べたいし、抱きしめてもらいたいし、笑ってくれたら嬉しいし、普通の恋人みたいな日常を送ってみたい。
乱暴してしまうのは彼女を失うかもしれない心が離れてしまうかもしれないという孤独な不安からで、そのあと優しくするのは純粋に彼女を大切に思っているからで。
決して世の中のストーカーやDV男を正当化しているわけではありません。
そこは断固として許せないと思っているので、今回に限り伊勢貴成の生い立ちを知ったうえでの考えですが、伊勢貴成の行動は病的で気持ちは悪いけど不器用だから上手くできなかっただけだと思います。
そう考えたらもう伊勢貴成には幸せになってもらいたくてたまらなくなる。
悲劇を迎えた2人には幸せになってもらいたい、お誕生日をお祝いして、手料理を振舞って、看病してあげて…それが例え健全な愛情ではないとしても、2人が幸せで満たされる時間が存在していたら良いな。
でも、いくらスマホやPCの無い時代だったとしても、勉強熱心で友達もいてアルバイトも楽しんでいた女の子がある日突然ぱったり見かけなくなって連絡も取れなくなれば怪しむ人は出てくるだろうし、殺しちゃった男もきっと誰かの存在ではあるはずで、2人の時間というのに終止符が打たれるのももしかしたら時間の問題かもしれません。
不安や諦め、執着、愉悦…様々な感情の乗ったセリフになったと思います。
という猿飛総司さんのコメントを少し引用させてもらいますが、伊勢貴成から感じた不安定さはただ感情の上下がコントロール出来ていない様子からだけではなく、彼女が事件のことを思い出してしまったらどうしよう逃げられたらどうしよう…という”不安”と、このまま愛しの彼女と2人きりで過ごせるんだ身体を重ねているんだ…という”愉悦”と、結局こんなことをしたところで彼女から本当の愛情を受け取ることは出来ないんだ…という”諦め”、そんな様々な感情が彼の中で渦巻いていたからだったのかもしれないなと思いました。
かなり長くなってしまったのでここでそろそろ終わりにしたいと思います。
彼らの幸せを願う同情で溢れた私のこの感想もまた、ヒロインと同じく、伊勢貴成の純粋な狂気に支配されているのかもしれません。
そんな風に心をぐちゃぐちゃにかき乱される良い作品でした。
またこんな作品に出会えたら良いな~!
それでは長文乱文失礼いたしました。
ここまで読んでくれた方、私の感想に興味を持ってくれた方、本当にありがとうございました!!!!!!!
キャストコールは許さない~~!!!!
専属インストラクターの熱愛指導~秘密の全身トレーニング~ 猿飛総司 感想
※この先の文章にはネタバレが含まれますので未視聴の方はお気を付けください!
◎おおまかなあらすじ
ダイエットを目的に、お客様の自宅に訪問する形でトレーニングを行うインストラクターの七瀬司(ななせつかさ)を雇ったヒロイン。
私生活とトレーニングのバランスを見ながらサポートする体制のため、しばらくは一緒に暮らすことになります。
早速、筋肉の付き方のバランス等を見るため服を脱いでとお願いされ、司が一通り眺め見たところインナーマッスルや下半身の筋肉が足りておらず、食事に関しては間食を減らした方がいい模様。
身体を奥までしっかりチェック出来るよう直接触って確かめられていると、ヒロインは感じやすい身体だということが判明。
それなら”気持ちよくなりながらトレーニングするのが向いている”らしく、セックストレーニングが始まります_____
というのがざっくりとしたあらすじです!
ここ最近はもっぱら猿飛総司さんの作品を聴き漁っている私ですが、サイトに掲載されているあらすじを読む限り自分にはなかなか刺さらなさそうだったのでこの作品には手を出していませんでした。
ですが今回、この作品を独占配信しているポケドラさんのポイントが溜まっていた(普通に課金した)のでいい機会だと思い購入してみました。
この先、割とネガティブな意見が多くなってしまうとは思いますが、不快な思いをさせてしまったら申し訳ありません。
率直な感想を言うと、めちゃくちゃ面白かった。の一言に尽きます。
この言葉が褒め言葉かどうかと問われるとおそらく違うような気がしますが、定期的に発売されるこの手の”ツッコミどころ満載女性向けシチュエーション作品♪”にとっては十分な褒め言葉に当たると思います。
まず、基本的にSEが大きめです。
大きめなだけならまだそこまでツッコめないのですが、ここぞという場面で「今のどういう音!?」と思わせるような音が鳴るのでつい笑ってしまいました。
例えば、中出しされたときの音が”まぁまぁ詰まってる排水溝に水流した時の音”だし、チャックを下ろしてる時の音が”全長2メートルのチャック”だし。
…全長2メートルはちょっと盛りました。でも20センチくらいはあると思う。排水溝は本当です。股間にバキュームでもついとるんか?
中出しの場面はいわば行為のクライマックスで一番盛り上がるところでもあるわけで、そこで排水溝の音が鳴るので笑わずにはいられなかった。ズゴゴゴ!!って鳴ってる。
前述した例以外でもちょっとした布のこすれる音ですら違和感があるのでめちゃくちゃ気になりました。
次にシナリオですが、ストーリー性はありません。
する行為に愛情が無いところやパーソナルトレーナーと二人きりというシチュエーションなので、聴き始めの段階ではマッサージもののAVみたいだ!とか、カナリアレコードさんから出てるばぶばぶ本舗みたいだ!とか思ってました。
ですが最終トラックの最後の下りのおかげで、中学生が頑張って書いた夢小説みたいだあ!という印象に落ち着きました。
だってずっとただのエロ音声で特に感情が動く描写なんてなかったのに付き合ってほしいとか大真面目に言ってくるんだもん。なんなん。
好きかもとか思ってるならそれはただの勘違いだと思うんだけど!??軽率に付き合うとか絶対にやめときや!!!!!
あと、ヒロインは初めてだったらしいけど、初めてなのに指3本とか潮吹きとか意味わからんて。
お芝居ですが、ここについては特に気になる部分はありませんでした。
ただ、インストラクターという設定上 筋肉大好きお兄さんな喋り方が多く語尾に星が見えるような箇所がいくつかあったのでちょっと笑いました。
行為の最中にも、もっとインナーマッスルを意識して!☆とか言うの筋肉大好きお兄さんとしての抜かりがなくて笑った。
そういうシーンは4回ありますが、トレーニングという名目上余裕のある立ち回りをするので行為中のセリフにはブレが無く、吐息、喘ぎ声は控えめです。
キスするシーンは少なめですが色々舐めるシーンはあるので、リップ音はちゃんと聴けます。水気はまだあっさりめですがめちゃくちゃ舌。すごい舐めてる。ここは相変わらずの上手さなので心配無用~~
ということで、残念な箇所がかなり多めな作品だったので誰彼構わずおすすめすることはできないのですが、猿飛さんの声やお芝居は素敵なので、猿飛総司さんのキャスト買いをする分には良いと思います。
SEもストーリーも残念な部分が面白いので、そういうのを楽しめる人は絶対楽しいです。排水溝のSEめちゃくちゃ面白いからみんなに聴いてほし~!!まじ排水溝!!!
価格もおよそ2000円で配信限定作品ということで、気軽に買えるものではあるので買って聴いてみてください~!一聞の価値はあると思います~~!!!
はぁ~ダイエットしなくちゃ……!